「自分を見つめる」
仏教は「自分を見つめる」教えです。
自分で自分を見つめるとき、真実をうつす「鏡」が必要になります。
その「鏡」となるものが仏法(真実の教え)なのです。
今から2500年ほど前にインドのお釈迦さまによって仏教は説かれました。
いついかなる時代においても変わることのない普遍の法です。
その教えは様々な国や人を経て、日本にも伝来してきました。
そして自力の修行でさとりの境地を得ようと多くの方が修行に励まれました。
そのような中、自らを「愚禿・釋親鸞」と名乗り、誰よりも厳しく自分を見つめてこられた方がいました。
その方こそ約800年前に教行信証をお示しになり、浄土真宗の礎を築かれた親鸞聖人です。
親鸞聖人は9歳でお得度され、約20年間比叡山の厳しい修行に耐えますが、
真実を求めれば求めるほど、真実から遠ざかる煩悩だらけの愚かな自分が見えてきました。
そのような苦悩の中に法然上人から教えを受け、自力で煩悩を滅するのではなく、
「煩悩を抱えたありのままの自分で真実に生かされる生き方へ」転換されたのです。
このように自らの力でさとりに至ることが出来ない者こそ救いたいと願われた方が阿弥陀如来であり、
その願いがつまった「南無阿弥陀仏」を称える人生を歩んでいくことが浄土真宗の教えなのです。
浄土真宗は死んでからの教えではありません。
生きている私たちへ向けられた、人生の道しるべとなる教えです。
ふと立ち止まり、共に仏さまのお話に耳を傾けてみませんか。
いつもいつでも、お待ちしております。