住職挨拶
明法寺のホームページをご覧くださりありがとうございます。
三十世住職の釋淳英と申します。
明法寺は浄土真宗本願寺派のお寺です。美しい田園風景に囲まれたこの早良の地に根ざし、有縁の皆さまと共にお念仏を拠りどころにしながら八百五十年の歴史を刻んで参りました。
目まぐるしい時代の変遷の中で、数えきれないほど多くの方々が、嬉しさや悲しさ、様々な想いを抱えながら、明法寺の阿弥陀さまに向かい手を合わせ、お念仏申してこられました。その想いのバトンが長い時を経て「今」この「私」に至り届いてくださいました。
三十世という数字の中には、想像を超えるたくさんの想いが詰まっているのだと痛感致します。
お寺はもともと仏さまのお話を聴く「聞法の道場」として誕生しましたが、寺子屋と呼ばれる教育機関であり、名簿などを管理する役所であり、老若男女が集うコミュニティセンターのような役割も担ってきました。ですが今のお寺はその役割を失いかけ、亡くなってから用がある場所と認識されている方も少なくないようです。
仏教は今を生きる私たちへ向けられた教えです。災いが消えたり、願いが叶う教えではありませんが、「当たり前」が「おかげさま」へと転換する世界は、生活にあたたかい変化が生まれるように感じます。
お葬式やご法事などの仏縁はもちろんのこと、年間行事やさまざまなお寺のイベントを通して一人でも多くの方々が仏法に触れ、より身近なお寺となっていけますように念じ、寺族一同精一杯勤めて参ります。
どうぞ一度お寺に足を運んでみてください。